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水道水のまま使うか、浄水器にするか、宅配の定期便にするか——いくつかの選択肢を比べたうえで、「やっぱり宅配型のウォーターサーバーにしようかな」と思ったとします。
ところが各社のページを開くと、月額料金がずらりと並んでいるだけで、どこを基準に選べばいいのかが分かりません。金額はどこも似たような水準に見えるのに、実際に使い始めると違いが出てくる。これは、宅配型のサービスが料金以外のところで分かれているからです。
この記事ではランキングをつけません。先に「宅配型を選ぶときに確認しておきたい5つのポイント」を整理し、そのうえで4社が実際にどうなっているかを、公式サイトに書かれている内容で見ていきます。数字はすべて2026年9月時点で各社の公式サイトを確認したものです。
宅配型を選ぶときに見る5つのポイント
順番に見ていきます。
水の種類
宅配型で届く水には、天然水を使ったものと、RO膜などでろ過した水を使ったものがあります。どちらが優れているというより、天然水そのものを飲みたいのか、それとも水の種類よりも料金や使い勝手を重視するのかで、選び方が変わります。
呼び方はサービスによって違います。アクアクララは「RO膜(逆浸透膜)でろ過した軟水」にミネラルをバランスよく配合したものと説明しており、クリクラは「ミネラルクリアウォーター」という名称を使っています。オーケンウォーターは天然水と「プラスプレミアム」というRO水の2種類から選べる形です。プレミアムウォーターは各エリアの水源の天然水を扱っています。
同じようにろ過した水でも、各社で原水や処理の説明、ミネラルの扱いが異なります。ひとくくりにせず、そのサービスが自社の水をどう説明しているかを見るのが確実です。天然水とRO水の違いそのものは、天然水とRO水は何が違う?水の種類から考えるで整理しています。
ボトルの方式
ここは意外と見落とされますが、毎日の暮らしへの影響が一番はっきり出るところです。ボトルを回収して再利用する方式(リターナブル)と、使い切って自分で処分する方式(ワンウェイ)があります。
回収型の場合、飲み終わった空ボトルは次の配送まで保管しておく必要があります。アクアクララは「ご注文ボトルのお届けの際に回収いたしますので、それまで保管をお願いいたします」としていて、空ボトルの回収だけのための訪問は行っていないと明記しています。つまり、空ボトルを置いておく場所が要ります。
ワンウェイの場合、空になったボトルは自分で処分します。オーケンウォーターは「使いきり軟質PETボトル」でボトルの回収は不要と説明しており、キャップは可燃ごみ、容器はリサイクルごみとして案内しています。保管場所は要りませんが、そのぶんごみ出しの手間が毎回発生します。
どちらが優れているという話ではなく、住まいの事情で向き不向きが変わります。置き場所が限られている方はウォーターサーバーの置き場所を考えた記事、保管やごみの負担が気になる方はペットボトルとの比較記事もあわせて確認してみてください。
注文ノルマと休止のルール
この2つは、別々に見ると分かりにくくなります。セットで確認するのがおすすめです。
注文ノルマがないサービスでは、必要なときに必要なぶんだけ注文する形になるため、そもそも「休止」という制度を設けていない場合があります。アクアクララは「月々の注文ノルマは設けておりません」としている一方で、公式に「ご利用を休止する制度がございません」とも書いています。これは制約が厳しいという意味ではなく、注文しなければ水代はかからない仕組みだからです。
逆に、定期配送を基本とするサービスでは、一定期間配送を止めるための休止制度が用意されていることがあります。オーケンウォーターは最長2か月まで無料で休止でき、それを超える場合は1か月あたり880円(税込)の休止手数料がかかります。プレミアムウォーターは60日以上連続で休止した場合に休止事務手数料880円(税込)がかかると記載しています。
そしてもうひとつ、表記だけで判断しないほうがいい例があります。クリクラは「ボトル1本から注文OK」と書かれていますが、同じ料金ページに、3か月の利用本数が6本未満の場合はサーバーレンタル料1,100円(税込)/月が発生する場合がある、という条件も書かれています。
「ノルマなし」「1本から」という言葉だけを見ると制限がないように読めますが、実際の利用条件まで読むと、使う量によっては費用が変わることがあります。これはクリクラに限った話ではなく、どのサービスでも起こりうることです。「休止できるか」だけを見るのではなく、自分が普段どのくらいのペースで水を注文することになるのかまで考えてから条件を読む、というのがこのポイントの要点です。
月々かかるお金の構成
月額として表示されている金額が、何で構成されているかを見ます。宅配型で発生しうるのは、水代・サーバーレンタル料・サポート料・配送料・事務手数料、そして電気代です。どれが有料でどれが0円かはサービスによって違います。
アクアクララは「あんしんサポート料」と注文した水代のみという構成で、サポート料は機種によって月1,100〜1,980円(税込)です。クリクラは水代に加えて「あんしんサポートパック」が月460円(税込)、宅配料と入会金は0円としています。オーケンウォーターは初期費用・サーバーレンタル料・配送料が0円で「お支払いはお水の料金だけ」という構成です(ただし北海道は1セットあたり440円の追加があります)。プレミアムウォーターは水代に加えて、機種によってレンタル料が月0〜1,100円(税込)、さらに初回登録事務手数料3,300円(税込)がかかります。
電気代はここに含まれていないので、別途考える必要があります。実際の電気代はウォーターサーバーの電気代を調べた記事、1年を通した総額は年間コストを比較した記事で確認できます。
最低利用期間と解約の条件
最後に、やめるときの条件です。宅配型では最低利用期間が設定されていることが多く、期間内に解約すると解約金がかかります。ここで注意したいのは、同じ会社でもプランによって条件がまったく違うことです。
クリクラの場合、ベーシックプランは契約期間なし・解約違約金0円ですが、お得スタートプランは3年、超お得プランとのりかえプランは5年と設定されています。アクアクララも通常プランは1年、2年割プランは2年で、解除料の金額が異なります。プレミアムウォーターは「もっとPREMIUM」が5年、「ずっとPREMIUM」が3年で、解除料はプラン・機種・申込時期によって変わります。オーケンウォーターはプランによって2〜5年で、期間満了前の解約手数料は16,500円(税込)です。
つまり「この会社の解約金は◯円」という覚え方はできません。申し込もうとしているプランの条件を、申し込む前に確認する必要があります。契約条件そのものの読み方は解約金と最低利用期間をまとめた記事で詳しく扱っています。
宅配型4社を5つの軸で比較
ここまでの5つの軸で、4社を並べます。金額の細かい部分はプランによって変わるため、表では構成と条件の違いが分かる粒度にとどめています。
| 見る軸 | アクアクララ | クリクラ | オーケンウォーター | プレミアムウォーター |
|---|---|---|---|---|
| 水の種類 | RO膜でろ過した軟水にミネラルを配合 | 「ミネラルクリアウォーター」 | 天然水/RO水(プラスプレミアム)から選べる | 各エリアの水源の天然水 |
| ボトル方式 | 回収・再利用 | 回収・洗浄して再利用 | ワンウェイ(回収不要) | ワンウェイ(使い捨て) |
| 注文・休止 | 注文ノルマなし。12Lは2本から。休止の制度はなし | 1本から注文可。3か月で6本未満の場合、レンタル料が発生する場合あり | 1セット(2本)から。最長2か月まで無料で休止、以降は月880円 | 1セット(2本)から。60日以上の連続休止で880円 |
| 費用の構成 | あんしんサポート料+水代 | 水代+あんしんサポートパック | 水代のみ※ | 水代+機種によりレンタル料 |
| 期間・解約 | プランによる | プランによる(期間なしのプランもあり) | プランによる。満了前は16,500円 | プラン・機種・申込時期による |
金額はすべて税込。2026年9月時点で各社の公式サイトに記載されている内容をまとめています。プランや申込時期によって条件が変わるため、申し込む前に公式サイトで最新の条件を確認してください。
※オーケンウォーターは公式上「お支払いはお水の料金だけ」とされていますが、北海道など一部地域では追加費用があります。
補足すると、水の種類で選べる幅があるのはオーケンウォーターで、天然水とRO水の両方を扱っています。ボトルの保管が不要なのはオーケンウォーターとプレミアムウォーターのワンウェイ2社、空ボトルの保管が必要なのはアクアクララとクリクラの回収2社です。
以下、各社の特徴を1つずつ補足します。条件は変わることがあるので、実際に申し込む前に公式サイトで最新の内容を確認してください。
アクアクララ
注文ノルマを設けていないため、使う量が月によって変わる場合でも調整しやすい仕組みです。費用はあんしんサポート料と注文した水代のみで、ボトルは回収型です。公式サイトは「おいしい水の宅配サービス アクアクララ
」から確認できます。
クリクラ
ボトル1本から注文できる一方で、3か月の利用本数が6本未満の場合はサーバーレンタル料が発生する場合があります。契約期間のないベーシックプランが用意されているのも特徴です。公式サイトは「クリクラ
」から確認できます。
オーケンウォーター
天然水とRO水の両方から選べ、ボトルはワンウェイです。費用は水代のみという構成で、最長2か月まで無料で休止できます。公式サイトは「オーケンウォーター
」から確認できます。
プレミアムウォーター
各エリアの水源の天然水を、使い捨てのワンウェイボトルで届ける形です。配送周期は1週から4週まで選べます。公式サイトは「プレミアムウォーター
」から確認できます。
何を気にするかで、見るところが変わる
ここまでの5つの軸は、全部を同じ重さで見る必要はありません。自分が何を気にしているかによって、先に確認すべきところが変わります。
- 水の量が月によって違う → 注文ノルマと最低注文本数を先に見る
- 水が余りそうで不安 → 休止の条件と、休止手数料の有無を見る
- ボトルを置いておく場所がない → ワンウェイか回収型かを見る
- 長い契約は避けたい → 最低利用期間と、期間なしのプランがあるかを見る
- 毎月いくらかかるか正確に知りたい → 水代だけでなく、サポート料・レンタル料・送料・事務手数料まで足して考える
同じ宅配型でも、この5つのどれを重く見るかで候補は変わります。「どの会社が一番いいか」を探すより、自分がどれを気にする人なのかをはっきりさせるほうが、結果的に早く決まります。
そもそも宅配型でいいか、迷ったら
ここまで読んで、「思ったより条件が多いな」と感じたなら、宅配型そのものを選び直す余地もあります。
水を届けてもらうこと自体が目的なら、サーバーを置かない宅配ミネラルウォーターの定期便という選択肢があります。冷水・温水は欲しいけれどボトルの管理はしたくない、という場合は、浄水型と宅配型を比較した記事で浄水型という選択肢も確認できます。そもそも4つの選択肢から考え直したい場合は、水道水・浄水器・定期便・ウォーターサーバーを比較した記事に戻ってみてください。
宅配型は「水そのものを届けてほしい」「冷水・温水をすぐ使いたい」という2つが揃ったときに向いている方式です。どちらか片方だけなら、別の選択肢のほうが負担が軽いことがあります。
まとめ
- 宅配型を選ぶときは、水の種類・ボトル方式・注文と休止の条件・費用の構成・最低利用期間の5つを見ます。料金表だけでは差が分かりません。
- 注文ノルマと休止制度はセットで確認します。ノルマがないサービスは休止制度を設けていないことがあり、それは制約ではなく仕組みの違いです。
- 「ノルマなし」「1本から」といった表記だけで判断せず、利用本数の条件まで読みます。使う量によって費用が変わる場合があります。
- 解約金は会社ごとではなくプランごとに決まっています。申し込むプランの条件を、申し込む前に確認してください。


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