子どものやけど・いたずらが心配なら?ウォーターサーバーのチャイルドロックは「解除のしかた」で選ぶ

選び方

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ウォーターサーバーを置きたいけれど、子どもがお湯のボタンを触ってしまわないか心配。今回確認した会社の機種にはどれもチャイルドロックが用意されていますが、付いていればそれで安心なのでしょうか。

この記事では、公的機関の情報と各社の公式サイトをもとに、チャイルドロックの仕組みの違いと、選ぶときに見ておきたい点を整理します。どの機種が一番安全かを決める記事ではなく、「自分の家に合ったロックはどれか」を考えるための記事です。

チャイルドロックがあれば、安心?

まず、ウォーターサーバーの温水はかなり高温です。近畿経済産業局は、「ウォーターサーバー本体内部には、常時、約70℃~90℃の熱湯が蓄えられており」と注意を呼びかけています。

製品評価技術基盤機構(NITE)がまとめた資料では、平成19年5月から平成25年12月までに、ウォーターサーバーによる乳幼児のやけど事故が40件集められていて、その内訳では「1歳以下が全体の75%」でした。事故の状況として、「蛇口のレバーを触っているうちに、ロックを解除されたり、蛇口が取れたりして、熱湯が出る」という例も挙げられています。

また、東京都が2013年に行った商品テストでは、2〜5歳の幼児8人にウォーターサーバー5機種を試してもらったところ、「3歳の幼児が解除できたものが、5機種中4機種ありました」。テスト開始から5秒以内に解除できた機種もあったそうです。10年以上前のテストなので、今の機種にそのまま当てはまるわけではありませんが、東京都は「ウォーターサーバーにチャイルドロックがあっても、子供は成長とともに解除できてしまいます」とまとめています。

その後、2016年には業界団体の日本宅配水&サーバー協会が、乳幼児のやけど事故を防ぐための指針(ガイドライン)を作っています。それでも、チャイルドロックは「付いていれば絶対に大丈夫」というものではありません。だからこそ、ロックが付いているかだけでなく、どうやって解除するのか、どこにかかるのかまで見ておくことが大切です。

チャイルドロックの主なタイプ

チャイルドロックの仕組みは、機種によってかなり違います。今回確認した各社の公式情報から、大きく4つに分けて整理しました(分け方はこの記事によるものです)。

チャイルドロックの主なタイプを示した図解(押しながら操作、長押しで解除、スイッチでまとめてロック、モードを切り替え。付いているかより、どう解除するかを確認する) チャイルドロックの主なタイプを示した図解(押しながら操作、長押しで解除、スイッチでまとめてロック、モードを切り替え。付いているかより、どう解除するかを確認する)
  • 押しながら操作するタイプ:ロックボタンを押しながらレバーを押すなど、2つの動作を同時に行う。例:フレシャスのサイフォンプラスなど(「レバーを奥へ押した状態で、ロックボタンを押してください」)、プレミアムウォーターのスリムサーバーⅢ(ロックボタンを押した状態でレバーを押す)
  • 長押しで解除するタイプ:ボタンを数秒押し続けてから出す。例:プレミアムウォーターのfamfit2(温水ボタンを3秒長押し→出水ボタン)、フレシャスのデュオ・スラットなど(「UNLOCKボタンを2秒間長押しするとロックが解除され、温水を出すことができます」)
  • スイッチやパネルでまとめてロックするタイプ:本体の背面スイッチやスライドパネルで、操作そのものをできなくする。例:famfit2の背面の「ALL LOCK」スイッチ(「操作パネルのボタンを全てロックします」)、プレミアムウォーターのAURA(「スライドパネルをロックすることで、出水操作ができなくなります」)
  • モードを切り替えるタイプ:ロックのかかり方を設定で選べる。例:オーケンウォーターのSmartプラス(「常時ロック」「常時フリー」「ボタンを押したときのみ作動」の3つのモード)

どのタイプが一番安全か、という比較データは今回見つかりませんでした。秒数や動作の数だけで「こちらが安全」と決めるのではなく、家族の誰が、どのくらいの頻度でお湯を使うかとあわせて考えるのが現実的です。毎日何度もお湯を使う家庭では、解除が面倒すぎると、ロックを外したままにしたくなることもあるからです。

温水だけか、冷水にもかかるか

もう一つ見ておきたいのが、ロックが温水だけにかかるのか、冷水にもかけられるのかです。冷水ならやけどの心配はありませんが、小さい子がボタンやレバーを触って水を出し続け、床が水浸しになる、ということは起こりえます。

冷水へのロックの扱いも、機種によって違います。

  • プレミアムウォーター famfit2:背面の「FRONT LOCK」スイッチで、前面の冷水ボタンをロックできる(「フロントパネルのフロント冷水ボタンをロックします」)。「ALL LOCK」なら操作パネルのボタンをすべてロック
  • フレシャス Slat:取扱説明書に、冷水ロックの設定方法が書かれている
  • クリクラ:「温水コックだけでなく、冷水コックへのチャイルドロックの取り付けもご希望に応じて対応しています」。申し込み時に付けることも、あとから付けることもできると案内されている

「冷水にもロックがあるか」「最初から付いているのか、設定や申し込みが必要か」は、機種の説明だけでは分かりにくいところです。気になる場合は、申し込み前に公式サイトや問い合わせで確認しておくと安心です。

ロックを「外せる」機種もある

チャイルドロックは、ずっとかかったままとは限りません。たとえばオーケンウォーターのSmartプラスには「常時フリー」のモードがあります。プレミアムウォーターも、amadanaスタンダードサーバーについては、冷水コックのロック操作をなくす「チャイルドロックフリーパーツ」を案内しています。

子どもが大きくなった家庭や、大人だけの家庭にとっては便利な機能です。ただ、そのぶん「今どの設定になっているか」を家族で把握しておくことが大切になります。祖父母の家や、子どもが遊びに来る家に置く場合も同じです。

ロック以外に、できること

チャイルドロックはあくまで対策の一つです。公的機関は、ロックのほかにも次のような注意を呼びかけています。

チャイルドロックのほかにできることを示した図解(柵などで近づけない、解除する様子を見せない、背面に触れさせない、危ないことを日ごろから伝える) チャイルドロックのほかにできることを示した図解(柵などで近づけない、解除する様子を見せない、背面に触れさせない、危ないことを日ごろから伝える)
  • 近づけない工夫:近畿経済産業局は「特に3歳以下の乳幼児がいる場合は、柵などを設けて、ウォーターサーバーに近寄れないように注意してください」としています
  • 解除するところを見せない:NITEは「チャイルドロックを操作している様子を子供に見せないでください。子供はマネをして容易に解除方法を学びます。」と注意しています
  • 背面に触れさせない:東京都のテストでは、とがったねじ先や高温のヒーターなど、背面に危険な箇所がある機種が見つかっています。東京都は「ウォーターサーバーの背面には、危険な箇所がある場合があります」とし、子どもが背面に触れない置き方を勧めています
  • 危ないことを伝える:東京都は、子どもに日ごろから危険性を伝えることも勧めています

置き場所については、ウォーターサーバーを置く場所を考えた記事もあわせて参考にしてください。

機種ごとのロックの例

今回確認した各社の公式情報を、表にまとめます。どれが優れているかではなく、「解除のしかた」と「冷水の扱い」の違いを見るための表です。

会社・機種温水の解除のしかた冷水のロック
プレミアムウォーター famfit2温水ボタンを3秒長押しして選び、出水ボタンを押す背面の「FRONT LOCK」で前面の冷水ボタンをロック、「ALL LOCK」で操作パネルのボタンをすべてロック
フレシャス SlatUNLOCKボタンを2秒間長押しして解除取扱説明書に冷水ロックの設定方法あり
オーケンウォーター Smartプラス「常時ロック」「常時フリー」「ボタンを押したときのみ作動」の3モード公式ページに温水・冷水の別の記載なし
クリクラ(クリクラFitなど)温水コックにチャイルドロック(方式の詳しい記載は公式ページになし)希望に応じて冷水コックにも取り付け(申し込み時・あとからも可)

※2026年10月時点で各社の公式サイト・取扱説明書に記載されている内容です。機種や時期によって変わることがあるため、申し込み前に公式サイトで確認してください。

選ぶ前に確認しておきたいこと

確認すること見るところ
解除のしかた押しながら操作するのか、長押しか、スイッチか。大人が毎回無理なく使えるか
解除ボタン・レバーの位置子どもの手が届きそうな位置にないか。子どもが大きくなったときに届く範囲はどうか
ロックがかかる場所温水だけか、冷水にもかけられるか。冷水は最初から付いているか、設定や申し込みが必要か
ロックを外せるか「常時フリー」などの設定があるか。今どの設定になっているか家族で分かるか
ロック以外の対策置き場所は子どもが近づきにくいか。柵を置けるか。背面に手が届かないか
家族の状況子どもの年齢や、これから成長したときにどうするか

※具体的な内容は会社や機種によって異なり、変わることもあります。公式サイトや取扱説明書で、最新の情報を確認してください。

赤ちゃんのミルクづくりに温水を使いたい場合は、ミルクにウォーターサーバーを使うときの温水の温度を確認した記事も参考になります。子育て中の家庭でそもそもウォーターサーバーが必要かは、子育て中の家庭向けに生活シーンごとに考えた記事で整理しています。また、ボトル交換の重さも気になる場合は、ボトル交換の負担から選び方を整理した記事もあわせてどうぞ。

この記事で取り上げた会社の公式サイト

この記事で例に挙げた機種の、最新のチャイルドロックの仕様や料金・契約条件は、各社の公式サイトで確認できます。順位をつけるものではありません。

※広告を含みます。リンク先では、この記事で取り上げた機種以外の案内やキャンペーンが表示される場合があります。チャイルドロックの仕様は機種ごとに異なるため、申し込む前に、選ぶ機種のロックの仕組みを公式サイトで確認してください。

まとめ:「付いているか」より「どう解除するか」を見る

  • ウォーターサーバーの内部には約70〜90℃の熱湯が蓄えられている。乳幼児のやけど事故は1歳以下が多く、ロックが解除された例もある
  • チャイルドロックは「押しながら操作」「長押し」「スイッチ・パネルでまとめてロック」「モード切り替え」など、機種によって仕組みが違う
  • 温水だけか、冷水にもかけられるか。最初から付いているか、設定や申し込みが必要かも機種による
  • 「常時フリー」などロックを外せる機種もあるので、今の設定を家族で把握しておく
  • ロックだけに頼らず、置き場所・柵・解除を見せない・背面に触れさせないなどをあわせて考える

チャイルドロックは、子どもの成長や家族の使い方によって「ちょうどいい形」が変わります。選ぶときは、ロックの有無だけでなく、自分の家で毎日どう使うかを思い浮かべながら、解除のしかたまで確認しておきましょう。

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